京都水族館が賑わいを見せる梅小路公園に新たなスポットが誕生しました!
1978年9月30日に廃止された京都市電。その保存車両を活用した休憩所として、京都市下京区梅小路公園内の京都水族館西側にカフェや鉄道グッズショップが設けられ、「市電ひろば」として2014年3月18日にオープンしています。
京都駅からお越しの場合は市バス205・206・208系統などで「七条大宮・京都水族館前」下車。
大宮通りを南へ150mほど進むと見える、梅小路公園・京都水族館の入り口から入ります。
「市電ひろば」の場所はこの辺り。京都水族館の西側です。
京都水族館へ向かう方が多い梅小路公園東側の入り口から入ると、京都水族館の目の前に市電車両が1両設置されています。
こちらの935号は案内所として使用されています。
車内では、京都市内を市電が走っていた当時の写真などが展示されています。
「市電ひろば」は京都水族館の西側です。
案内板には京都市電の歴史と当時の写真が掲載されています。
市電ひろば前には当時の路線図が刻まれています。
市電が通っていた通りには、今も市電の名残が見られるところがあります。
屋根付きの「市電ひろば」には4両の車両が設置されており、右側手前が鉄道グッズショップ、左側手前が「市電カフェ」となっています。
「市電カフェ」では吊り革型のパンなどのオリジナルメニューが販売されています。
「市電ひろば」の最新情報は「市電カフェ(市電ひろば)」のFacebookをご覧ください。
後ろ側の2両は休憩スペースとして使用されており、自由に入ることが出来ました。
「市電ひろば」と梅小路公園西側の「すざくゆめ広場」の間にはチンチン電車が運行されています。
土日祝日を中心に運行されていて片道150円。一日乗車券は300円です。
使用車両は「N電」と呼ばれる狭軌1形27号。
以前、梅小路蒸気機関車館前を走っていたときは、ポールからの集電によって運行されていましたが、現在は搭載したリチウムイオン電池から電力を供給しています。
車内は時代を感じる木造ですが、保存状態は良くきれいに整備されています。
乗車時間が短く物足りない感じがしますが、「すざくゆめ広場」には「市電展示室」があり、広軌1形29号をゆっくり見ることが出来ます。
「市電ひろば」は入場無料で楽しめるスポットです。
鉄道好きも京都水族館に訪れる親子・カップルもノスタルジーに浸ってみてはいかがですか?
京都水族館と「市電ひろば」で活気のある梅小路公園ですが、今後も施設のオープンが予定されており、更なる発展を遂げようとしています。
現在、梅小路蒸気機関車館に隣接するスペースに京都鉄道博物館が建設されています。
新幹線500系や寝台電車583系などの展示が予定されています。
詳しくは下記をご覧ください。
京都鉄道博物館 2016年春、京都梅小路に誕生
http://www.mtm.or.jp/kyoto/
梅小路公園は京都駅からのアクセスをバスに頼っていますが、公園内を通るJR山陰線に新駅を建設する構想があります。
もし新駅が開設されると京都駅から2分程度で到着できるので、アクセスは格段に改善されます。
京都の通りからは市電は消えてしまいましたが、京都市内には市電が至る所に保存されています。その一部をご紹介します。
(※保存場所は私有地ですので、許可なく立ち入らないようにお願いします)
烏丸五条から1筋北、五条万寿寺北西角にある北阪ビルディングに狭軌1形N電28号が保存されています。
ビルの中というだけあって大変保存状態が良いです。
河原町御池から東に入ったところにある、京都カトリック信愛幼稚園に狭軌1形N電21号が保存されています。
こちらもなかなか保存状態が良さそうです。
投稿日:2014.08.22