京都で暮らそう

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大学を大人買い。〜一般公開講座・学生ライブのススメ〜

「学生の街京都」

それは学生のためだけの言葉ではありません。

せっかくこんなに大学があるんだから社会人も遊びに行かなきゃもったいないではないですか。

大人になったお財布を持ってちょっとだけ学生時代に戻るとしたら、

あなたはどう過ごしますか?

 

【大人の大学満喫三箇条】

一、大人も授業を受けるべし。

二、大人は学生に笑かしてもらうべし。

三、大人は大学を観光スポットとこころえよ。

 

一、 大人も授業を受けるべし。

単位のためにとりあえず受けていたあの授業。

ぐっすり眠ってしまってすいません。

自分の学びたいことが見える今だからこそもう一度勉強してみませんか?

さあ、大人の時間割を作ろう。

 

がっつり勉強コース

立命館土曜講座

立命館大学

詳細はこちら→http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/kikou/doyokozakikoh.htm

 その名の通り毎週土曜日のお昼に立命館大学で行われている一般公開講座です。事前の申込も受講料も不要なので気軽に受講可能!学問の動向や各分野の研究成果の紹介、古典や名著の解説とともに、アクチュアルな時事問題を学問の方法や理論の次元まで掘りさげた解明、また時代を先取りしたテーマ設定をするなど、大学の学問を市民に開放する、という目的にふさわしい多彩な内容を取り上げています。

☆たとえばこんな講座

『憲法入門-最高裁判決の「読み方」』

日時:2014年5月3日

講師:立命館大学名誉教授 大久保 史郎

受講料:無料

場所:立命館大学末川記念館講義室

※この講座はすでに終了しました。

<内容>

 日本国憲法は、戦後60余年、常に改憲・護憲の対立の渦中におかれてきましたが、その一方で、日本社会に着実に定着してきました。その一つの役割を担ったのが憲法裁判―違憲審査です。日本の最高裁は憲法判断―違憲判断には極めて消極的でしたが、近年、その「活性化」も言われています。昨年9月4日の「婚外子」相続分に関する違憲判決は、国民生活に大きなインパクトを与えるものでしたが、11月20日の衆議院選挙制度の議員定数をめぐる判決は「違憲状態」と言いながら、「合憲」とすっきりしない判決でした。 

 今回の土曜講座は、5月3日の憲法記念日にあたりますので、こうした憲法裁判の実相をお伝えしながら、最高裁がこれまで日本国憲法をどのように扱ってきたか、国民にを伝えてきたか、あるいは、伝えなかったか、そこにどのような背景があるのかをお話します。こうした「判決」を「読む」ことを通じて、「憲法」とは何かを考えるきっかけにしていただいたら、幸いです。  

 

趣味を学ぼうコース

藝術学舎(公開講座)

京都造形芸術大学

詳細はこちら→http://www.kyoto-art.ac.jp/general/

 実習型の授業がお好みのあなたはこちらのコース。大人になってから興味を持ったものってなかなか勉強する機会も場所もありませんよね。「芸大って何を勉強してるんだろう?」「何か趣味が欲しいなあ」そんな方にオススメなのが京都造形芸術大学の藝術学舎です。美術、文化・伝統、建築、現代カルチャーなど、多彩な講座がよりどりみどりです!

☆たとえばこんな講座

『デジタルカメラ講座~入門編~』

日時:2014年11月16日(日)

講師:京都造形芸術大学准教授 田中 仁、

   写真家/京都造形芸術大学専任講師 河田憲政

受講料:3,800円(写真用紙代を含む・昼食は各自)

場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス

 

<内容>

デジカメの使い方が今一つ分からない。思ったように写らない。もう少し上手に写したい。デジタルカメラはちょっとしたコツを覚えるだけで、見違えるような写真が写せるようになります。お手持ちのコンパクトデジタルカメラで気軽に参加してください。 

 

二、大人は学生に笑かしてもらうべし

 

スポーツ、卒業制作、など。

自分の定めた目標に向かってがむしゃらにつきすすめるのは学生の特権です。

そんな学生が「笑い」に全力を注いだら・・・?

京都で数々の学生落語ライブを開催してきた強者に、その魅力とパワーの源を取材しました。

テレビやネットの動画では味わえない生の熱気を京都で味わおう。

楠木亭 遊人(くすのきてい ゆうと)さん

本名:山崎裕斗

所属:京都大学院数理工学専攻 修士1回生

   元京都大学落語研究会 部員

 

Q、今までに京都で開催した公演にはどんなものがありますか?

 

A、不定期で『遊人寄席』という公演を開催しています。僕がおもしろいと思った学生落語家を集めて、京大の近くにあるお寺、知恩寺の瑞林院という場所を借りて行っています。2013年6月の第1回公演から数えて今までに5回開催しました。そのうちの一つとして、今年の6月には、『策伝大賞(学生落語の全国大会)』のファイナリストばかりを集めた寄席を開きました。

Q、何人ぐらい、どんなお客さんがいらっしゃるのですか?

 

A、最初の公演は53人だったんですけど、一番多かった今年の3月のやつは169人動員しました。寄席の日程は、毎月15日に知恩寺で開かれているフリーマーケット「百万遍さんの手作り市」に合わせて設定するので、はじめはそのお客さんや各大学の落研の部員が見に来ること多くて客層が流動的だったんですが、回を重ねる毎にリピーターの方も増えましたよ。

 

Q、寄席の運営や広報はどんな風にされているのですか?

 

A、まず会場をおさえるのですが、知恩寺の住職さんが理解のある方で、毎回協力してくださいます。それから出演者とのアポ取り、チラシ作りと配布、Twitterでの告知、本番前日からの会場の準備。ここまでは全て僕一人でやります。出演者のみんなは何もしなくていいという状態でいてほしいので、そのあたりのケアには全力を注いでいます。エアコンの温度を細かく調整したり、控え室に何があればみんな喜んでくれるか、当日はそんなことをひたすら考えています。気を使いすぎるくらいの勢いで望んで、それでもまだ足りない、という気持ちで運営しています。お客さんと演者さんのケアありきで、そっから自分の頑張りがあるんやと思てます。最近は京大落研の後輩が手伝ってくれたり、さらにその子らがそのまた後輩を連れて観に来てくれるようになってすごく嬉しいです。

 

Q、寄席のこだわりって何かありますか?

 

A、毎公演、絶対に僕がトリ(最後の出番)に出て結果を残すということを目標にしています。そしてトリ前(トリの手前の出番)には必ずその回の一番の実力者を置くって決めています。正直めちゃめちゃ怖いですよ(笑)。やっぱり初回の遊人寄席のときは、大会とかひっくるめて今までで一番緊張しました。こないだやった寄席や第2回の寄席なんか『策伝大賞』の優勝者がトリ前でしたからね。あと、木戸銭(鑑賞料)は絶対にとりません。いつも赤字ですが、全公演無料で御覧いただいています。まだまだ学生の僕みたいなもんがお金なんか取ったらあかんていうのは当然やと思ってます。

Q、遊人さんの思う学生落語の魅力ってなんですか?

 

A、プロだとできないことが学生ならできるというところですかね。もちろんプロにしかできないことはあります。何の変哲もない台本で演じて人を感動させられる、などというのはプロの凄みだと思います。ただ、プロである以上色々と制約が出てきてしまうんですよ。例えば上方落語だったら、師匠から教わったことしかしてはいけないという決まりがあります。でも学生落語はそのあたりがものすごく自由で、好き勝手していいんです。既存のネタを改造することも許されます。僕の好みにはなりますけど、僕が凄いと思う学生落語家ってネタの台本作りからこだわっていて知性を感じるんですよね。「うわ、このネタこんな感じで解釈してきたか」とか。そうゆうところが学生落語ならではだなと思います。

Q、遊人さんはなぜ落研に入ったんですか?

 

A、高校時代に「今までお前で笑ったことない」って言われたからです。もうその反骨精神でずっとやってましたね。だから別にもともと落語が好きとかではなくて漫才とかコントとかがやりたかったんで、むしろ興味なかったですね。はじめは片手間でしかたなくやってた感じです。

 落語に本腰入れだしたのは、2回生の終わり頃ですね。そのとき大会に2個ぐらい出たんですけど、どっちもめっちゃスベッてしまって、家のコップ全部割って泣きました(笑)。さらに僕の同期がどんどん実力つけて活躍していくから、置いていかれてる気がしてましたね。だからそのときも反骨精神というか、悔しくて頑張って、大会出ても力んでました。でも4回生の年の6月から『遊人寄席』を始めて、そっから公演を重ねる毎に、大会は2の次3の次っていう気持ちになっていきました。だから自分の寄席が立て込んでた時期に出た現役最後の『策伝大賞』はすごく気持ちを楽に保ってネタが出来ました。それが決勝に進んだときはもう死ぬほど浮かれました(笑)

 

Q、今まで自主公演をしてきた中での発見は何かありますか?

 

A、やっぱり悔しいと思うだけじゃなくて、上手い人を認めて取り込んでいくことが大事だなと思いました。あと公演を運営するときって、さっき言ったようなお客さんや演者さんのケアなんかは意外とおろそかにしてしまいがちなんですが、ネタでウケるよりよほど大事なことなので、僕は意識するようにしています。

Q、次の『遊人寄席』はいつですか?

 

A、11月15日に第6回遊人寄席を行います

 あと、来年の11月15日には、僕の最後の落語会をするということを決めています。僕は社会人になったらもう落語はしないので、この寄席を最後の舞台として設定しています。最後は京都と東京の二回公演を予定していますので、ぜひお越し下さい!

 

『第6回遊人寄席』

開催日:2014年11月15日(土)

 場所:知恩寺 瑞林院

 料金:無料

出演者:楠木亭遊人 他

 

 

三、大人は大学を観光スポットとこころえよ

 

大学は大学生だけの場所じゃない。

大人やこどもは「勉強」ではなく「遊び」にいけば良いのです。

今回は京都造形芸術大学の解放スポットを一挙にご紹介。

一緒に大学の中を観光しよう。

 

京都造形芸術大学

今回は一般解放されている「人間館」と「至誠館」をめぐるツアーをご紹介。

 

エントランスラウンジ

(写真:渡邉修)

大階段を上がって人間館を入ったすぐ左手にあるのが、企画展や学園祭、卒業制作展の会場として活用されているこのスペース。誰でも無料で作品を鑑賞することが出来ます。

 

@カフェ(アットマークカフェ)

(写真:渡邉修)

コーヒーが100円で飲めるほか、京都の老舗パン屋さん「進々堂」のパンや、期間限定のジェラートなどもあり、低価格とたくさんの品揃えが嬉しいお店。エントランスラウンジの横にあり、学生の思索や息抜きの場としても利用されています。通常授業日は10:00から17:00まで営業しています。

 

京都芸術劇場 春秋座

(写真:渡邉修)

@カフェを左手にまっすぐ進んだところにある、日本の高等教育機関ではじめて実現した大学運営による本格的な劇場です。観客席・舞台ともに本格的な歌舞伎スタイルを基本としながら、現代劇などの上演にも対応できる設計が特徴です。人気の公演は窓口に長蛇の列ができることも。

 

ギャルリ・オーブ

春秋座の奥へをさらに進むと現れる、学内の教員・学生、また国内のすぐれたアーティストたちの作品の展示を行い、伝統を現代に活かす創作活動に挑戦するために開設された美術展示ホールです。入ってすぐのところにはヤノベケンジ教授のジャイアント・トらやんが立っています。

 

芸術館

(写真:渡邉修)

ギャルリ・オーブのすぐ上にある、京都造形芸術大学の所蔵品を常設展示している博物館です。常設の展覧会は年間2回に渡って収蔵品を紹介している他、特別展として、豊原国周の浮世絵作品の特集と縄文土器と現代作家のコラボレーションの展覧会や、学生作品の展覧会も開催しています。

 

学生食堂

(写真:渡邉修)

建築家の隈研吾氏によるデザインで2008年竣工した、至誠館3階にある学生食堂です。 パステルカラーの明るい空間で、約1200種類のメニューの中から毎日ほぼ100品目を用意しています。不動の一番人気メニューは唐揚げです。

 

芸術文化情報センター 大学図書館

(写真:渡邉修)

人間館の地下にある、一般にも解放された図書館です。一部制約がありますが、身分証明書を提示して手続きをすれば、学外の人でも所蔵されている資料を閲覧することができる当日入館の制度があります。また、一年間有効の一般利用証の発行をすることも可能です。

 

ピッコリー こども図書館

(写真:渡邉修)

図書館から外に出るとかわいいちびっこのマークが。ここは、絵本や児童文学をはじめとする国内外の資料を所蔵し、芸術文化情報センターのこども図書館部門として子どもたち、学生、一般に開放されています。「おはなし会」や「工作会」といった創設当初からの活動に加え、こどもたちやおかあさんの学びを支援する各種行事を、多くの学生ボランティアとともに開催しています。

 

そしてなんと

これら以外の施設も解放される夢のような日があります!

『大瓜生山祭』

京都造形芸術大学の学園祭です。

学生による「京造ねぶた」や「フードコロシアム」などユニークな企画を楽しみながら、学内を探検してみるのはいかがでしょうか?

詳しくはこちら→http://urifes2014.com/

投稿日:2014.08.27