みなさんはingressという世界中で行われている陣取りゲームをご存知ですか?
ingressとはGoogleの社内スタートアップ「ナイアンティックラボ」(Niantic Labs)が 開発・運営しているスマートフォン向けの位置情報ゲームです。
ゲームのフィールドはズバリ“全世界”。
内容は自分の陣地を増やして敵の陣地を侵略していくという一見シンプルな陣取り合戦のようですが、
このゲームのミソは、実際に侵略したい場所に足を運ぶことによってアクションを起こすという
スマホのゲームでありながら非常にアウトドアなゲームだということです。
このingressゲーム内には、一切課金のシステムは含まれていません。
しかしプレイヤーの中には、より自分の可動域を広げて陣地を増やしていくために
登山靴や自転車などをこのingressのために購入したという人が続出したそうです。
この現実世界で実際に買い物をしてしまうという現象は「リアル課金」と呼ばれ、
ingressそのものは「Google公式フィットネスゲーム」と比喩されています。
日本でも、2014年度の「第18回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門」で大賞を獲得するなど、
人気は加速しています。
具体的にどんなルールなのか?
なぜ「京都にいるならやるべき」なのか?
ingressの世界観をイラストを交えてご説明いたします!
――スイスの研究者によって「エキゾチック・マター(XM)」という謎の物質が発見された。
研究によるとXMは不思議なパワーを持っており、
「シェイパー」と呼ばれる存在が地球侵略のために利用しているのではないかと考えられている。
XMは全世界に分布していたが、とりわけ文化的・芸術的・宗教的に重要な場所に密集しており、
このような場所は「XMポータル」と呼ばれた。
研究者たちは「XMポータル」を観察し、操作できる技術を開発したが、それがスマホ上にゲームとして漏洩し、
以来、数百万にのぼる人々が、XMの性質や、その人類への影響などに関わる実験を行った。
その結果、
シェイパーを受け入れる側
と
シェイパーの侵略を食い止めようとする側
の2つの陣営が生まれることとなった。――
《エンライテンド(Enlightened 覚醒派閥)》
シェイパーの平和的な地球進入を受け入れ、XMをコントロールして人類を覚醒に導こうとしている。
《レジスタンス(Resistance 抵抗派閥)》
シェイパーの地球侵略を防ぎ、XMの邪悪な未知のエネルギーから人類を守ろうとしている。
最初に「エンライテンド」か「レジスタンス」のどちらの陣営に所属するかを決定します。
コードネームなどの設定を終えてアプリを起動すると、
Googleマップに則したマップが現れます。
そのマップ上で光っている「ポータル」と呼ばれる場所へ行ってアクションを行い、
自分のチームの色にしていきます。
緑色に光っていたら「エンライテンド」の陣地、
青色に光っていたら「レジスタンス」となります。
陣地を増やすためには「ポータル」で次のアクションを行います。
自分の現在地から40m以内を示すオレンジの円の中にポータルを捉えると、
「ハック(Hack)」つまり「侵略」することができます。
「ハック」すると自陣営、敵陣営を問わず、
いろいろなアイテムを手に入れることができます。
さらに「ハック」することによって「AP(経験値)」が手に入るので、レベルアップへ近づくことができます。
1ポータルに対して、通常5分間隔で4回まで可能です(次回は4時間後)。
通勤や通学時にこまめに「ハック」しましょう。
ハックして手に入れることができる「XMPバースター(Xmp Burster)」というアイテムを使って、
敵陣営のポータルをどちらのものでもないグレーの色にすることができます。
自分のレベルに応じてアイテムの強さが上がっていくので、
まずはどんどんハックしていきましょう。
グレーのポータルに「レゾネーター(Reconator)」と呼ばれるアイテムを配置することで、
自陣営の色に変えることができます。
そのポータルにはそれぞれ固有の「キー(Key)」というアイテムがあり、
それを使って他のポータルとリンクを貼って、三角の「フィールド」を作ることができます。
このフィールドを増やすことが、
自分のチームの陣地を増やすこととなります。
これらのアクションを起こすためにはマップ上でキラキラと細かく光っている
「XM(エキゾチックマター)」が必要です。
自分を取り巻くオレンジの円の中に入れれば貯めることができるので移動して貯めておきましょう。
ポータルは「文化的・芸術的・宗教的に重要な場所に密集」しています。
そして京都には「文化的・芸術的・宗教的に重要な場所が密集」しています。
さらにポータルは、
申請すれば個人でも新たに場所を指定してポータル化することができます。
そんなこんなで今や京都にはポータルがひしめき合っています。
現在の各陣営の状況を確認することができるingress公式のサイト
「Ingress Intel Map」で京都御所付近を見てみると
ご覧の通りポータルで埋め尽くされています。
では具体的にどのようなところがポータル化されているのでしょうか?
Intel Mapを元に京都のポータル事情をリストアップしてみました。
THE文化的に重要な場所です。
大きい小さいに関わらず、どのお寺や神社も必ずと言っていいほどポータル化されています。
また、入口・境内・狛犬・石碑など、ひとつの場所にいくつもポータルがあるのでお得!
京都は住宅街などにたくさんあるので、レベルアップに大変便利!
電車に乗っている最中は移動速度が速すぎてハックできないときもありますが、
各駅停車なら連続ハックのチャンスかも!
郵便局は一見ポータルとしての基準を満たしていないように思われますが、
「全世界を結ぶ強力なシステムとして郵便業界に賛同するもの」という判断基準の元、
ポータルとして認定されています。
ローソンはingressと国内初コラボしたとのことで、
京都だけでなく全国のローソンがポータルと化したようです!
公園にいる遊具の動物たち。あれも実は意外と認定されています。
場所の登録名を調べてみると面白い名前が付いていることがあります。
最近では飲食店も少しずつポータルの仲間入りを果たしてきたようです。
京都の貴重な飲食店ポータルを少しだけご紹介。
●キャピタル東洋亭(店頭の赤いコーヒーミル)
●イノダコーヒー三条店
●傳七すし 北野白梅町店
●一保堂(京都本店)
●植物園(園内に30個強)
●Gear(ギア)
●movix京都
●南座
●絵馬木屋
京都に住んでいると意外と観光には出かけないものですが、
こんな遊びの宝庫のような街でじっとしているなんで
もったいないと思いませんか?
さあ地球を救う散歩に出かけましょう!
投稿日:2014.12.02