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ギタリスト大樹さん[Kaoriの『真善美』 文化人に会いたい 第3回目]

Kaoriの『真善美』
文化人に会いたい 第3回目
ギタリスト 大樹さん

第3回目はギターの概念を崩し自由なスタイルで様々な音を同時に生みだし、それらを駆使して音の世界を作り出す。CMやPV、映画などに楽曲提供もされているギタリストの大樹さんにお話を伺いました。

 

アコースティックギターの一人多重奏は大樹さんの演奏を聴いて初めて知りました。すごい迫力ですね。始めたのはいつですか?

18歳の時です。基本的にソロでの演奏なので、共演のバンドにボリューム負けしないことを考えて作曲をしました。困った時にこそ知恵が湧くものです。
そんな中、代表作の千手観音の往復ビンタという曲は皆の人目を引くために作りました。自分の中では未完成ですが年々 良くなっていきます。

未完成なのですか。今でもとても素敵な曲なのですが、まだまだこれから変化していくのですね。音楽作りに影響を受けることや出会いはありますか?

自然を感じたり、感動した時の体験からインスピレーションを受けますね。心情とリンクした時にパズルのピースが組み立つように表現になります。
影響を受けた出会いは ギターの師です。音楽のみならず生き方にまで様々な影響を受けました。
有名な先人では三人います。マイケル・ヘッジス、プレストン・リード、中川イサトさん。

 

逆境から生まれること

2008年から6年間の休養期間、手の故障で休養されていましたが その時の心境は?

まるで長く暗いトンネルにいるようでした。でもその先に光が確実に見えていると思ってた。そこまでは何が何でも進もうと。
その時期に先輩からの言われた「大変な時期というのは大きく変わるチャンスだ」と言う言葉は今も心に残っています。

休養期間を通して感じたことは何ですか。

大事なモノを手放した時こそ人は得るものがあるということ。私の場合は手を故障したことで、ギターから離れた生活をして沢山の大切な体験をしました。

元々関東在住で京都に移住されましたが京都はどうですか。

バランスがとても良いですね。自然と町のバランスもそうだし、モダンとクラッシックのバランスも。また素敵な神社仏閣が身近にあるのでインスピレーションを受けます。京都は絵になる美しい町です。

アーティストにとって美しいと感じるのは大切なことですね。ではあなたにとっての美とは何ですか?

美とはエネルギーの循環です。

今後どのようになりたいですか。

自分は親からの贈りモノ。自分なりにより良くなりたいと、今もそうだし今後もそう思っています。

 

やりたい取り組みは何かありますか。

コラボレーションですね。楽器もそうですが、様々なジャンルとのコラボをするのは面白いかな。京都はアーティストが多いので、例えば…器とギターとか。
その道すがらで、無理なく活動の場が自然にひろがっていってほしいなと。

 

取材を終えて…

独特な音を奏でて思想の空間を作る大樹さんの曲は聴く人の心を解放していきます。モデルばりのビジュアルですが素はとってもナチュラルで柔軟な人。話しているうちに皆の心を引きつけて離しません。話は音楽だけではなく、生き方にも響きます。そんな可能性を秘めた大樹ワールドにこれからも期待大です。

 

大樹さんの経歴

フェス出演

Fuji Rock
GOGO06
アースデェー愛知・代々木

CM・PV・楽曲提供

BMW
ELLESSE
HOYA
情熱大陸
魂を手に(映画)

 

インタビュアー

各務 香織 - Kaori Kagami -
文化ティーサロンITO salon de theオーナー
世界各地の厳選された高品質紅茶やハーブティーを通じて、人との繋がりや文化を広めるサロンを主催。

 

 

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投稿日:2015.04.22