2012年3月に閉館した「京都会館」が、創造・育成・交流・生活の4つをキーワードに、”劇場文化”をつくる場所として生まれ変わった姿、それが「ロームシアター京都」です。
京都で唯一2005席が完備されたメインホールをはじめ、劇場設備が一新されたことで、ジャンル・国などを問わず、より上質な舞台芸術を発信する拠点となりました。
また、パークプラザと呼ばれるエリアには、ブック&カフェやレストランが備えられており、ローム・スクエアというイベント用の賑わいスペースも設置されています。
施設内の場所がわからないときは、インフォメーションへ。
そこの駐在スタッフ、ペッパーくんに聞きましょう。
色々と教えてくれるし、
遊んでもくれます。
なんにも予定がないヒマな日にこそ、立ち寄る価値がこの場所にはあります。
パークプラザの1階にある「蔦屋書店」には、頭を空っぽにして入るのがオススメです。
一歩足を踏み入れて辺りを見回せば、まだあなたが出会ったことのない世界が目から脳に向かって駆け抜けるはずです。
美術・演劇・ファッションなどのジャンルに特化した本が、さらに厳選されて並べられているので、どの棚を見ても必ず新しい刺激に出会えるはずです。
行くにあたって「専門分野を勉強しないと!」「仕事の情報収集のために!」などと気負う必要もなければ、「本を買おう」とすら思わなくても構いません。
蔦屋書店には、コンシェルジュと呼ばれる専門知識を備えたスタッフがおすすめの本の提案までしてくれるので、いよいよ準備なんていりません。
とりあえず行ってみる。
ただそれだけで、今まで自分が気にも留めていなかった分野のアンテナが勝手に立ち、勝手に交信を始めるはずです。
手にとった本は、併設されたスターバックスでお茶しながらじっくり読むことができます。
天気の良い日は外でも読めますし、冬でもパラソルヒーターが設置されているので、あたたかく読書が楽しめます。
「四季の移り変わりが美しい」と、よくお褒めの言葉をいただく京都ですが、ただ京都に立っているだけではピンと来ないものです。
2階へ上がったところにある「京都モダンテラス」では、京都の四季を全て知ることができる、とまでは言いませんが、体の内から外から、全身を使って季節を感じることが出来ます。
大きな窓から岡崎の美しい風景を眺めながら、京都ならではの素材がふんだんに使用された四季折々の旬のお料理を味わえます。
京都の地酒や、地ビールもたくさん。
その他もお酒がズラリと充実したバーカウンターは圧巻です。
さらに「白餡クリームコーヒー」なる変わり種メニューも。
白餡の甘みがほわっと広がる、それでいてさっぱりとしたクリームがモタッと上に乗っていて、水出しコーヒーのほろ苦さとあいまってとっても美味でした。
そして器からおしゃれなこちらのデザートも格別でした。
ぜひ、胃の中からも季節を体感してみてくださいね。
また、ここにも1階の蔦屋書店で置いてあるようなハイセンスな本がたくさんあるので、お食事の前後で読書というのも乙ですよ。
高いところにある本も、スタッフの方にお願いすれば取ってもらうことが出来ます。
「しゃれた居間」を目指すというロームシアター京都は、このように色んな仕掛けを通して生活と文化の距離を縮めてくれます。
「蔦屋書店」や「京都モダンテラス」などで舞台表現に興味を持ったなら、すぐ劇場で観ればよいのです。
オペラ・バレエ・演劇・ダンスなど、国内外の大規模な舞台芸術が随時上演される予定です。
自宅でお茶を飲みながらテレビを見るような感覚で、カフェでコーヒーを飲みながら見つけた公演を実際に生で観劇してみてはいかがでしょうか?
投稿日:2016.02.12