京都で暮らそう

ページ上部へ

ちゃりんこで和菓子屋さんめぐり〜二条編〜

寒くなりましたね。お家でまったり甘い物でも食べたい気分です。

さて、京都には老舗の和菓子屋さんがたくさんあることをご存知でしょうか。

せっかくの京都の冬、和菓子と温かいお茶でゆっくり過ごしてみませんか。

 

今回は、二条周辺の和菓子屋さんを5軒ご紹介します!

ちゃりんこで簡単に回ることができますよ〜

 
 

米満老舗

 

 

まず1軒目に選んだのは米満老舗(よねまんろうほ)。

明治5年から始まり、100年余り京生菓子を販売している、まさに老舗のお店です。

さて今回は、人気商品と店員さんのおすすめ商品を聞いていくことにします。

すみませーん。

 

「人気商品はどれですか?」

「全部ですね」

ちーん。早速撃沈しました。

個人的な趣味で「栗もち」を買って帰ることにします。

他にも、わらびもち、栗きんとん、コーヒー大福なども気になりました。

 

 

栗もちは秋の商品のようです。そろそろ冬の商品に変わっている頃でしょうか。

ころんと白く丸いお餅が二つ、パックに入っていました。可愛いです。

一口噛むと、外の求肥がみょーんと伸びます。

黄色い栗が丸ごと一つと、甘さが控えめな餡が求肥に包まれていました。

後味はとてもさっぱりとしていて、重たい感じは全くありませんでした。

美味です!

 
 

たちばなや

 

 

続いて2軒目のお店は先ほどの米満老舗の斜め向かい、たちばなやです。

ごめんくださーい。

 

 

宝永5年(1708年)から続く、こちらも老舗の和菓子屋さんです。

たちばなやの人気商品は、何と言ってもどら焼き。

中でも、黒豆の源六焼き(どら焼き)は丹波の黒豆を用いた珍しい一品です。

他には、一個売りの商品を若い方はよく買っていかはりますよ、とのことでした。

 

そしてお店が実はオススメしたいという商品が、大徳寺納豆を入れたお菓子。

だけど好き嫌いがあるからね〜と言われ、単品で販売されていたら挑戦してみたかったのですが、今回は源六焼きと八ツ橋饅頭、三年坂を買って帰りました。

 

 

源六焼きはとても黒豆らしい優しい甘みでした。

しかし、どらやきっぽさは皮でしっかりと残っています。

それほどべっとりとした生地ではなく、さっくりと食べられます。

餡も黒豆風味でやや控えめな甘さ。

一つ食べるとかなり満腹になりました。

 

 

続いて、八ツ橋饅頭。

袋を開けた途端に、ニッキの香りがぷーんと漂います。

頬張るとさっくりと噛める饅頭の中は、普段目にするこしあんよりも濃い茶色で、この餡にもニッキが練りこんであるような気がします。

お饅頭でありがちな、パサパサのあんこではなく、なめらか、しっとりとした餡。

薄めの皮にあんこがぎっしりと入っていて、大満足でした。

 

最後は三年坂です。

こちらも薄めの皮に、しろあんがぎっしりと詰まっていて、食べ応え抜群です。

とても懐かしく安心できる味で、温かいお茶がほしくなりました。

 

さて、こちらのお店、入り口左の水道から井戸水を汲ませてもらうことができます。

営業時間内でしたら、いつでもペットボトルで汲みに来てください、とのことでした。

買い物ついでに井戸水を汲んで帰る生活、いいですね。

 

 
 
 

格子屋

 

 

どんどん行きます。

次のお店は格子屋

 

 

二条城のすぐ南にあります。こちらの看板が目印。

 

 

お店の中は駄菓子屋さんのようです。

 

 

とてもわくわくします。

 

中でも人気の商品が、こちらの「どろぼう」です。

 

 

昔、甘い物が手に入り辛かった頃、どろぼうしてでも食べたいほど美味しいとされ、この名前が付けられたそうです。

どろぼうは小麦のおこし種を黒砂糖につけたもので、山幸(しゃんこ)とも呼ぶそうです。お隣にはお米で作った小ぶりのものもありました。

 

どろぼうを買ってみました。

予想していたよりも柔らかい歯ごたえです。

味はかりんとうのようですが、硬すぎない程良い歯ごたえで楽しい食感でした。

飽きずに食べられそうです。

 
 

林重製菓本舗

 

 

さてさて、お次は林重製菓本舗に来ました。

しばらくお店らしきものが見当たらず、道を何往復かしてから製造工場だと気が付きました。

正規の商品は小売店に卸しているそうですが、こちらでは訳あり商品を安く手に入れることができます!

工場で作業中の方が対応してくださりました。

こちらの訳あり商品は、例えば割れたもの、色が濃く付きすぎたものなど。

 

私はぶぶ入抹茶松風(こちらは特別に正規の商品)とココナッツが入った京サブレを購入しました。

 

 

抹茶松風は若干しっとりとした食感で、濃厚な抹茶味が口の中に広がります。

見た目も可愛く、とても和なテイストです。

 

京サブレは少し洋なお味。

細いココナッツをたくさんのせて焼かれています。

親しみやすい味で、紅茶によく合いそうです。

 
 

よし廣

 

 

最後のお店はよし廣です。

昭和33年創業、京都への観光客のために和菓子を作ったことが始まりだそうです。

 

一番のオススメは、56、7年続いており、全国菓子大博覧会で金賞を受賞した、八ツ橋饅頭だそうです。

ニッキ味なのでコーヒーにもよく合うらしく、とても美味しそうです。

ですが、実は秋限定のモンブランどら焼きがとっても人気ということなので、日持ちもしないそうですし、今回はモンブランどら焼きを買って帰りました。

こちらのどら焼きは、なんと県外からわざわざこのために来られるほど人気で、私が来る少し前は売り切れて他県から来られた方が肩を落として帰られたそうです。私が来る直前に再び焼き上がり、とてもラッキーでした。

 

 

食べてみます。

 

 

・・・美味しい!

和風な栗のペーストが、洋酒のきいた洋風なマロン風味のクリームと共にどら焼きの皮に挟まれています。

皮は水飴が付いているようでとてもジューシーなお味。もちもちしています。

皮にはこだわっているらしく、どら焼きの種類で使い分けていると店員さんがおっしゃっていたような。

一つ食べ終わると、どっしりときます。

かなり満足です。これは人気なはずです。

 
 

さて、どれほどお伝えできたでしょうか。

少し自転車を走らせるだけで、こんなにも様々な和菓子に出会えるなんて、やはり京都は楽しいです。

今年は、和菓子を食べながら年を越してみてはいかがでしょうか。

 

投稿日:2016.12.15