京都といえば、浴衣と着物が似合う街並みだと思いますが、皆さんはどう思われますか?
普段歩いていても、近所のお母様が着物をお召しになりお出かけになるのを見かけます。
夏の時期になると観光客も浴衣を着て、街を廻っていることをよく見ます。そこで今日は、京都で浴衣を着て行くイベントにぴったりな「京の七夕」を紹介したいと思います。
まず、「京の七夕」を開催趣旨を見たところ…
天の川を隔てた彦星と織姫が一年に一度、7月7日の夕べに出会うという「七夕の伝説」。
中国では織姫星にあやかり、裁縫や書などの上達を星に願う「乞巧奠(きっこうてん)」が行われていました。
日本には奈良時代に伝わり、機を織り租霊に捧げる「棚機(たなばた)」というお盆の行事と融合したものが、日本における「七夕の起源」と言われています。
京都の冷泉(れいぜい)家では、現在でも旧暦の七夕の時期に合わせて「乞巧奠(きっこうてん)」が行われます。
引用:www.kyoto-tanabata.jp/purpose/
昔の行事は、旧暦に合わせて行っていたものですから、今のカレンダーでは毎年日にちがずれてしまうことも多々あります。
先述した開催趣旨にも旧暦の七夕の時期に合わせてと言っていますが…今年の京の七夕は旧暦の6月です…
旧暦の日付は太陽暦にすると1〜2ヶ月ずれますので、太陽暦で一か月ずらして行っている地域も多々あるようです。(有名な仙台の七夕も1ヶ月ずらして8/7を七夕としています。「月遅れ」と言います)
また、新暦の7/7といえば、梅雨の時期で彦星と織姫の出会いはなかなか叶えないのですが、1か月ずらすと晴れが続く日が多いので、哀しいことは起きずにすむメリットが生まれます!
京の七夕の前に、七夕についていろいろ調べてみましょう!
中国:恋人の日とも知られており、バレンタインデー・ホワイトデーのように、恋人同士プレゼントを交換したり、結婚式をあげたり、入籍したりする恋愛における大イベントの日だそうです。2012年の情報ですが、婚姻届け提出件数が北京市だけでも4千件もあったそうです。
ちなみに、短冊の由来の一説によると…奈良時代に中国から「乞巧奠」が伝わってきた当時は今でも中国で行われている糸を吊るすことで願い事が叶うという風習が伝わってきていたものが、当時の庶民に合わせ、高価の糸から比較的に手に入れやすい紙へと変わったのではないかといわれており、短冊の5色も仏教の教えが絡んでいるそうです。
韓国:七夕の特別なイベントは開催されておりませんが、七夕についてはよく知られています。しかし彦星と織姫の話に日本と少し違う点があります。例えば、二人は神様になってはおらず、今だ若き恋をし合っているカップルで伝わっております。また、雨の降る日は別れ際に涙を流す織姫の涙と言われております。
最後に、渡り橋を作るのはカササギだけではなく、カラスとカササギが離れてしまった二人を哀れんで、橋を作ってあげていると伝わっております。また、韓国では祭りなどが行われてない代わりに、この日に食べるものとして2種類のお料理が伝わっています(今現在は流行っておりません)。一つ目は小麦粉で作った生地にいろんな野菜を春巻きのように包んで食べるミルジョンビョン(訳すと小麦せんべいです; 밀 전병)と桃を薄く切り、お砂糖とはちみつに漬けたボクスンアファチェ(桃の砂糖漬けあたりです; 복숭화 화채)を食べていたそうです。
平安神宮と隣接している岡崎会場は、8月11日からライトアップするので少々遅い時期に始まりますが、開催時期に間違えないようにご注意ください。平安神宮や京都動物園で遊んでから行かれてはいかがでしょうか。
写真引用:www.kyoto-tanabata.jp/place/
時期:8月11日(金・祝)~8月13日(日)、15時~21時まで
※19時~21時まで点灯
京都の夏のイメージで思い浮かぶ納涼床[のうりょうゆか]が並ぶ鴨川で、雰囲気のある川と鮮やかな灯りに照らされ、デートではぴったりのスポットです。今や鴨川の方がメイン会場だと思っている環境客も少なからずいるほど鮮やかな風鈴灯が多数置かれて、いいムードが作れる場所です。
写真引用:www.kyoto-tanabata.jp/place/
時期:8月5日(土)~8月11日(金・祝)、19時~21時30分まで
※5日・6日のみ、鴨川納涼を実施
季節ごとにライトアップを行っているように感じますが、今回の二条城のライトアップイベントは、2年以上かけて修復工事が3月に終わり、新しい二条城が見られる上に、普段は入れない夜の二条城もまたきれいと思います。基本、御展内では写真撮影ができませんが、中から垣間見える二条城の夜景も輝きに満ちて素敵かもしれませんね。
写真引用:www.kyoto-tanabata.jp/place/
時期:8月2日(水)~8月14日(月)、19時~21時30分まで(最終入場は21時まで)
京の七夕のメイン会場である堀川会場は、予想以上に人込みでちょっと疲れるかもしれません。その分、見どころ満載で川沿いに飾りをつけるだけで別世界の景色が垣間見える会場です。ぜひぜひ足を運んで、鮮やかな景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。ただし、北方向に一方通行ですので、二条城を見た後に見ることをお勧めします!
写真引用:www.kyoto-tanabata.jp/place/
時期:8月5日(土)~8月11日(金・祝)、19時~21時30分まで
※北向き一方通行
昼間でも多くの方々が訪れている公園ですが、夜でもきれいなライトアップを行ってくれるそうです。ちょうど京都水族館も延長運営を行っているので、水族館と梅小路公園で夜のお散歩をするのもいいかもしれませんね。
写真引用:kyoto-umekouji.com/events/index.html#event000180
時期:8月4日(金)~8月13日(日)、19時~22時まで
写真引用:www.kyoto-aquarium.com/zone/sea.html
通常期:10時~18時まで運営
夏期:8月の平日、10時~20時まで延長運営
(ただし、8月7日(月)、8月11日(金・祝)~8月15日(火)を除く)
8月7日(月)、8月11日(金・祝)~8月15日(火)を含み、8月土日は10時~21時まで延長運営
問い合わせ:075-354-3130
歴史のある北野天満宮と短冊を吊るした笹を光で照らし、高雅な風景を眺められます。
ちなみに、今年から下鴨神社で行われていた行事、御手洗行事を倣って北野天満宮でも300円で足流しをすることができるようになりました。
写真引用:www.kyoto-tanabata.jp/place/
時期:8月5日(土)~8月16日(木)、日没~21時まで
8月に行われる七夕ですが、京都らしさを活かしたイベントの一つであると考えられるこの京の七夕へぜひ足を運んでみてくださいね!
投稿日:2017.07.31