北の天満宮のすぐ隣、酒蔵だった建物を改装したお店が、京都でポルトガルのお菓子を味わうことのできる、カルテラ・ド・パウロ(Castella do Paulo)です。2015年にポルトガルのリスボンからここ京都へ移転しました。リスボン出身のお店のご主人は、長崎の松翁軒でカステラ製造を学ばれました。カステラ・ド・パウロでは、カステラの原型と言われる「パォンデロー」やポルトガルの焼き菓子、そして特製のカステラが楽しめます。 パォンデローは中までしっとりふっくら焼きあがったものと、半熟で中がとろとろとしたものがあります。どれも卵黄たっぷりの優しい味わいです。しっかり焼きあがったタイプはポートワインと一緒にいただくのがおススメ。半熟タイプはスプーンですくって食べるのが定番です。焼き菓子のおススメは「ナタ」。エッグタルトの原型と言えるお菓子です。幾重にも重ねたパイ生地の上にこれまた卵黄たっぷりのクリームを乗せてこんがりと焼いたお菓子です。パイのサクッとした食感ととろとろのクリームの甘さが絶妙です。 そして、なんといってもおススメなのが、「パウロのカステラ」。長崎で修行された店主特製のカステラで深いコクと旨味、弾力のある食感が特徴です。