皆さん毎日暑いですが京都の夏を元気に過ごしてますかー?
そんな暑い夏を乗り切るために、背筋から涼しくなるような記事をご用意しました。
夏といえば怖い話!怖い話と言えば怪談や妖怪!
ということで今回は京都を代表する大妖怪の記事をお届けします!
酒呑童子って?首塚って?
早速ですが、皆さんは「酒呑童子」という名前を聞いたことがあるでしょうか?
酒呑童子(しゅてんどうじ)というのは、丹波国の大江山に住んでいたと伝わる鬼の頭領で、酒が好きだったことから、この名で呼ばれていた妖怪です。
そして、その酒呑童子の登場する有名な話として「大江山の鬼退治」の話があります。
その簡単な内容としては、、、
その昔、酒呑童子は多くの鬼を従え、大江山を拠点として、しばしば京都に出現し、様々な悪行を働いていた。
しかし、あまりにも悪行を働くので帝の命により源頼光と渡辺綱を筆頭とする頼光四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)により討伐隊が結成され、討伐に向かった。姫君の血の酒や人肉をともに食べ安心させたのち、頼光が毒酒を酒盛りの最中に酒呑童子に飲ませ、体が動かなくなったところを押さえて、寝首を掻き成敗した……
といった話でここまでならよくある妖怪退治の話です。
ところがこの物語にはもう少しだけ続きがありまして、、、
……頼光たちは討ち取った首を京へ持ち帰ろうとしたが、老ノ坂で道端の地蔵尊に「不浄なものを京に持ち込むな」と忠告され、それきり首はその場から動かなくなってしまったため、一同はその地に首を埋葬した。
そう!なんと酒呑童子の首は京都へと向かう道中で埋められてしまったのです!
しかも、この場所が現在も「首塚大明神」として残っているとのこと!
せっかくなのでこれは行くしかない!
ということで今回はそんな鬼の頭領、「酒呑童子」の首が埋められているという首塚大明神に行ってきました!
ちなみに
一説では酒呑童子は死に際に今までの罪を悔い、死後は首から上に病気を持つ人々を助けることを望んだため、大明神として祀られ、伝承の通り首から上の病気に霊験あらたかといわれている、らしい。
いざ首塚大明神へ
さて、ということでいよいよ酒呑童子の首が埋まっているという首塚大明神へとやってきました。
場所が場所なこともあり、あたりに人気はなく、どこか薄気味悪い印象。
壊れた手水場や鳥居にかけられた朽ち果てたしめ縄などがその雰囲気を一層駆り立てます。
この鳥居をくぐって本殿まで登っていくわけですが、本殿までそんなに距離があるわけでなく、ゆっくり歩いても5分もかからない程度でした。
ただ、道中は整備されているようでされていない木の根だらけの山道なので足元には十分お気を付けください。
そしてここが本殿です。
この場所自体が小高い丘のようになっており、本殿はその頂上部分にあります。
私は霊感がないのでなんともでしたが、人によってはここに長時間滞在できないほど何か不思議なモノがあるようです。
この鳥居をくぐると正面に社、左手に酒呑童子の首塚の伝承の石碑があります。
社にはさすが酒呑童子というだけはあり、お酒が供えてありました。(持ってくればよかった……)
そして今回の目的である肝心の酒呑童子の首塚はというと、、、
この社の裏側にありました。
特に何か看板や何かが立っているわけではありませんでしたが、しっかりと柵で囲まれ、しめ縄などがしてあったので間違いないと思います。
そして何より社の裏側にひっそりとありながら異様な存在感を醸し出すコレは霊感がない私でさえここには長時間留まりたくないと思わせる雰囲気が漂っていました。
この他に本殿の周りには雷が落ちて半分炭化した大木やおそらく祭殿の道具や掃除道具が保管されているのであろう倉庫や休憩所がありました。
終わりに
この場所は京都の中でも有名な心霊スポットだそうですが、日中に行ってもその独特な雰囲気と周りを寄せ付けない空気で鳥肌ものだったので、月明りしかない深夜とかに行けばそれはもう大変な恐怖のスポットとなるでしょうし、心霊スポットと言われるのも納得でした。
もし酒呑童子に興味のある方、はたまた首から上の病気を治したい方がいれば、是非とも首塚大明神を訪れてみてはいかがでしょう?
投稿日:2017.07.11